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2008年 03月 08日
ファラハットはまずは美しいシーリーンの像を彫り上げた。そして、それを傍らに昼夜問わずトンネルを掘り続けた。その姿は人々の心を打ち、やがてシーリーン自身も姿を現すようになった。シーリーンはファラハットのもとを訪れるたびに彼の強い愛の力に惹かれていった。 一方それを知ったホスローは自らの敗北を予感し、なにか打つ手はないかと思案に暮れていた。するとある相談役がホスローに何事かささやき、うなづいたホスローは、使者をビストン山に送った。そして、ファラハットを前にしてこう言った。「申し上げにくい事だが、シーリーンが亡くなった。」呆然と立ち尽くすファラハットから使者が立ち去り、ぬけがらのようになった彼はビストン山の頂上を目指した。登りきるとそこから身を投げ谷底へ消えていった。 ファラハットの死を知ったシーリーンは悲嘆に暮れる毎日を送っていたが時を同じくしてホスローの妃マリアンが急死した事を知った。ある日、彼女の城をホスローが訪れたが、彼女は城の中に迎えいれるわけでもなく、静かにこう言った。「いまだ私を思ってくださるのなら、私を女王として扱って欲しいのです。」拒絶されたと思い落胆したホスローはシャプールに相談すると、彼は「お二人の気持ちは強く結ばれているのが私には分かります。今こそ、シーリーンを妃にする時がやってきたのです。」と促した。 ホスローはシーリーンに正式に結婚を申しこみ、ついにペルシャの王妃として迎える事となった。盛大な婚礼の儀を終え、二人は永遠の幸せを勝ち得たかのように見えた。つづく
by Cafe-persia
| 2008-03-08 23:03
| ペルシャの詩 他
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